チェアのご紹介 曲線際立つフォルムにペーパーコードのシート
チェアでも木製で美しい曲線を描くもの・・・ってとにかく高価でなかなか手が出せないものが多いように思います。
それは、木製で曲線を作る技術と優れたデザインが必要になるからです。
トーネットやウェグナーの曲線美は、彼らが生活用品として作ったにもかかわらず芸術作品のようです。
椅子と言うひとつの家具で考えれば、それは機能美と言えるでしょう。
それでも美術品ではないため、一般的に考えれば「一脚5万は高い」と思いますが、昨今の木材や人件費の高騰を考えれば仕方ないことです。
それならば、それが税込、送料無料で14,800円ならばいかがでしょうか。
ただし、どこかを妥協しなければ無理な話です。
今回ご紹介するものはデザインにこだわり、素材を妥協したものです。
そのためフレームは木製ではなく金属です。
しかし最近のプリント技術の向上により、見た目は極めて「木」です。
僕自身も初めて見たとき「木」と間違えてしまいました。
5年前、メーカーか「世界ではトレンドだ」と勧められましたが、どうしてもフェークには変わりないためバイイングには至りませんでした。
一方、木のチェアは昨今の「ウッドショック」に代表される原木などの資源高で、だんだん庶民のものから離れてしまったような気がしていました。
この2年くらい「当たり前のように」木調スティール製のものが多数オファーされ、「これ試す価値あるかも」でバイイングしました。
見栄えは最近のプリント技術の向上により、一昔前のスティール製とは格段によくなりました。
特に表面は凹凸まで表現され、さらに本物と区別がつかないレベルになっています。
これはヒート・トランスファーと呼ばれる高熱と圧力でプリントする技術で、最近は曲線や細い部分にも施されるようになっています。
今回ご紹介させていただくものも曲線が活かされたデザインにヒート・トランスファー
加工されたもので、木製では実現できないスティールならではの曲線が描かれています。
さらに、シートはペーパーコードを使用しているため、スティールの冷たさを相殺し、馴染みやすいものになっているのです。
<木では表現できない繊細な曲線>
デザインのモチーフは、北欧ミッドセンチュリーの巨匠のものですが、細部にわたり異なったものになっています。
もちろん素材がスティールのため木製チェアとは違いますが・・・。
まず大きな違いは線が細いことです。
スティールは木よりも強度があるため、フレームを細くすることができるのです。
曲木は木製チェアの中では繊細なラインを描けますが、限界があり木製の「やや重い雰囲気」を払拭することはできません。
テイストとしては、曲木をモダンにした雰囲気でしょうか。
<ヌキにつながる背もたれの2本のスピンドル>
このチェアのアイコンにもなる背もたれは、上部の湾曲中央部から2本のスピンドルが座面下のヌキで固定されています。
通常背もたれ上部が湾曲している場合、強度の問題でヌキではなく座面に固定されます。
また、スピンドルをA型にして背もたれを支えることも難しいかと思います。
その長く伸びたスピンドルがこのチェアをより美しく見せているのです。
<手編みのペーパーコードによるシート>
シートには高級チェアの代名詞ともいえる手編みのペーパーコードが使われています。
このペーパーコードのシートがスティールの持つ冷たいイメージを取り除き、全体を高級かつ上質なものにしているのです。
今回はナチュラルにはナチュラルのペーパーコード
ウォルナットにはブラックのものを使用しています。
どちらもコントラストともに上品なイメージを演出しています。
<木質感たっぷりのヒート・トランスファー加工>
スティール製のフレームは、ヒート・トランスファー加工で木のイメージになっています。
その加工現場を見たことはありませんが、円筒状のものや湾曲、テーパードあらゆる形状に使用されることは驚愕としか言いようがありません。
しかも最近は凹凸まで表現されているため、言われなければ全くわかりません。
もともと熱伝導で転写する技術ですが、おそらく転写されるものの耐熱性が高くなればなるほどリアルな仕上がりになるのでしょう。
<程よい大きさで座り心地も抜群>
大きさは「大きくも小さくもなく」の適度な大きさで座り心地も抜群です。
午後のお茶にはピッタリです。
<素材やジャンルに関係なく合う>
テーブルの素材が木製でも
ガラスでも
MDFでもあらゆる素材でもOKです。
これは、以前入荷したヒート・トランスファー加工されたチェアとウォルナット天然木突板と合わせていますが、全く違和感なしです。
<サイズ、カラー、価格>
サイズは上画像のようになっています。
カラーは、ナチュラル
ウォルナットの2色です。
価格は、税込、送料無料で14,800円です。
木製では考えられないプライスとなっています。
スティールでしか表現し得ない美しい曲線のチェア、その雰囲気、木と間違えるほどのヒート・トランスファー加工、ペーパーコードの座り心地、是非NOCE各店にてお確かめいただければと思います。
展示店舗:渋谷店
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