今週は、ノックダウン（組立式）に変更したロングセラーのダイニングチェアSCANDIを御紹介させていただきたいと思います。
まず、「ノックダウン」とあまり聞いた事がない言葉が出てきました。
ノックダウンは、KNOCK DOWNとつづり、通常KDと呼ばれています。
元の意味は、ボクシングで打ち負かされダウンすることです。
因みに、ノックダウンから10カウント、「ワン、トゥー・・・」と始まり10カウントまでに起き上がり、ファイティングポーズをとらないとノックアウトとなり、ゴングが鳴って試合終了です。
これをKNOCK OUT「KO」と言い、KO勝ち、KOパンチなどと呼ばれているわけです。
ノックアウトをNOと言わないのは、スペルの始めに発音されないKが入っているためです。
さて、家具業界では当たり前のように使われているKDですが、自動車や飛行機などを部品で輸入し、つまりバラバラに分解されたもの（ノックダウンでバラバラにされるが語源）を現地で組み立てるが本来の意味です。
家具のKD仕様は、グローバル企業のI社が起源と言われています。
創業社長が、バスで家具を地方に売りに行き大成功を収めたあと、もっと効率的にならないかと考え、家具を部材化し販売したのが理由です。
利点は、部材化し小さくすることで、一度に多く運べるため輸送コストの削減になるほか、工場での組立作業がなくなるため価格が抑えられるのです。
一方、曲線を強調するデザイン性の強い家具、特殊な表面加工など専門的な技術が要求される家具には不向きと言えるでしょう。
今回ご紹介させていただくチェアは、完成品と全く同じものです。
なぜならば、このチェアを販売開始した頃、まだ「チェアを組立てる事」が一般的ではなく、もともとKD仕様のものを現地で組立て輸入していたからです。
「KDにした」と言うより「KDに戻した」が正解なのです。
しかも組立ては「超簡単」で、価格も完成品より約2割安くなったのです。
それでは、組立てます。
冒頭の画像は、カートンを開けた状態ですが、チェア2脚とは思えないくらい平たく小さなものになっていることがお解かりいただけるかと思います。

組立て説明書です。

部品は、たったこれだけです。
ネジの数だけまわすと考えると10回しかありません。

本体を袋から取り出しと、背もたれと一体化した後ろ脚、シート、前脚、裏布に分かれています。
これを先程のネジを使って組んでいくだけです。

まず、前脚を2本のネジ、ワッシャーで取り付けます。

シートに付いているダボに

後ろ脚とシートを取り付け

ネジとワッシャーで取り付けます。

これで見た目は完成ですが、説明図の3コマ目の仕上げが必要です。

40キロの加重を2分間して「がたつき」を調整しなければなりません。
チェアに座ってストレッチでもしましょう。

加重が終ったら、ゆるんだネジを更に締めます。

最後に裏布をマジックテープで付けて完成です。
かなりシンプルで女子でも簡単に組み立てられます。
リラックスした音楽のなか、ゆっくり深呼吸しながらネジを回すと、脳内のハッピーホルモンのひとつ、セロトニンが分泌されること間違いなしです。
特に、朝日の中でやると効果絶大でしょう。
しかも、チェアを安く買えたという満足感にさらにしあわせな気持ちになれるのです。

さて価格は、税込、送料無料で2本セットで29,800円と完成品2脚35,600円より5,800円安くなりました。
ただ、今回の販売は同色2本セットのご用意のみとなっております。
座り心地も抜群なKD仕様となったSCANDIチェア、是非実物をNOCE各店にてお確かめ頂ければと思います。

〇【同色2脚組】チェアSCANDI
ウォールナット×ブルー：29,800円【送料無料・税込】　サイズ　幅46×奥行57.5×高さ88（49）
ウォールナット×ブラウン：29,800円【送料無料・税込】　サイズ　幅46×奥行57.5×高さ88（49）
ウォールナット×グレー：29,800円【送料無料・税込】　サイズ　幅46×奥行57.5×高さ88（49）
オーク×ブルー：29,800円【送料無料・税込】　サイズ　幅46×奥行57.5×高さ88（49）
オーク×グレー：29,800円【送料無料・税込】　サイズ　幅46×奥行57.5×高さ88（49）