新着チェアのご紹介 曲木のような美しい曲線にペーパーコードのシートで驚きのコスパ
チェアの美しい曲線、人間工学に基づいた結果の産物ですが、それはまるで芸術品のようです。
その代表は、やはり曲木だと思います。
19世紀半ばに名門ハプスブルグ家(ドイツ・オーストリー帝国時代)の家具職人として務めていたミヒャエル・トーネットによって生み出された量産技法です。
それはチェアの木製部材を高温で蒸し柔らかくした後、金型に入れて成形するものです。
当時は、見た目の美しさより量産を目的としたものだったと思いますが、その曲線美は今も芸術品のように見えます。
その後、様々なチェアの部材として使われるようになりました。
ただし、木材の値上がりや職人の減少により曲木家具の価格は、とにかく値上がりしてしまいました。
それでも曲線を描くチェアの魅力は捨て難いものがあります。
そこでデザインを意識するならば「木にこだわらなくてもいいのでは?」と考えて、今回ご紹介させていただくものは、スティールを選択させていただきました。
スティールも熱くしたものを金型に入れて形成するもので、曲線の自由度は木製以上で強度もそれ以上あるのです。
しかもコストが安いとなれば問題なしです。
世界的にもPP製やスティール製家具は、木製よりも増えているような気がします。
ただスティールにも短所があるのです。
それは、鉄の持つ「冷たさ」です。
生活の場で「冷たさ」はあまりよくありません。
そこで今回は、曲線の美しさを強調しつつ「冷たさ」を和らげた木製のようなスティール製チェアをご紹介させて頂きます。
【目次】
- どの角度から見ても美しい曲線のチェア
- 曲木では表現できない背もたれ
- ヒートトランスファー加工による木質感
- 温かみを与えるペーパーコードのシート
- 背中にフィットする背もたれのカーブ
- お部屋の空間を活かす細いフレームの抜け感
- サイズ、カラー、価格
どの角度から見ても美しい曲線のチェア
まず上画像は、真横から見たシルエットです。
脚と背もたれが一体化した支柱がななめ後方に直線に伸びています。
この角度が背もたれの湾曲を引き立たせているのです。
この手法は木製チェアでも見られるものですが、違いはその太さで木の場合はこのように細くできないでしょう。
これが全体に繊細なイメージを与え、木製の素朴な雰囲気と違うものとなっているのです。
斜め前
斜め後
真後とどの角度から見ても美しい曲線が際立ち、上質なデザインで高級なイメージがあります。
曲木では表現できない背もたれ
背もたれは、まるで曲木のように湾曲した棒状のものが
上部で斜めに付けられ
2本の後脚と一体化したものと
4本のスピンドルで支える構造になっています。
全体的に一本一本が細く、曲木では木の性質上このような細さでは耐久性の問題から製作は難しいかと思います。
この背もたれのデザインがスピンドルバックでありながら、シャープなイメージを全体に与えているのです。
ヒートトランスファー加工による木質感
スティール製のチェアでも冷たいイメージにならないのが、ヒートトランスファー加工で焼き付けられた木調シートです、
最新技術で
木部の繋ぎ目まで細部にわたり加工され、見た目は殆ど木と変わりません。
木目の凹凸もあり、手触りも木そのものです。
この加工によりスティールの冷たさを消し、繊細ながらも温かさもあるイメージになっているのです。
温かみを与えるペーパーコードのシート
シートは、北欧ミッドセンチュリー時代によく使用されたペーパードになっています。
ペーパーコードとは、紙に樹脂をしみ込ませロープのように「よって」作ったヒモ状のものです。
このヒモをシートに手作業で編み込んだもので、現在は高級チェアの代名詞とも言えるものです。
ペーパーと言ってもロープ状になっているため、強度は他のチェアと変わりません。
また、使うほど馴染んでいくのも魅力のひとつです。
今回は、ナチュラルにはナチュラル色のペーパーコード、ウォルナットにはダークグレーのものを使用しています。
このペーパーコードもスティールの冷たさを中和しているのです。
背中にフィットする背もたれのカーブ
背もたれのスピンドルは上方に彎曲しているため、
背中にフィットし抜群な座り心地を与えてくれます。
お部屋の空間を活かす細いフレームの抜け感
細いフレームにスピンドルバックで全体的に繊細なイメージになり、お部屋に置いたときに威圧感がありません。
抜きのない脚の構造と細いスピンドルバックが作る抜け感で、お部屋の空間が活かされミニマリズムやシュールな印象か作れます。
木製テーブルと合わせても違和感がありません。
セラミックテーブルSDT-1209と合わせるとベストマッチングになります。
このテーブルの脚も同じヒートトランスファー加工で、チェアと同じカラーリングにしてあるからです。
因みに画像の隣にあるチェアは、ポーランド製の本物のトーネットチェアです。
比較すると線の細さが分かります。
それで100年以上前の器具で作られた曲木チェアには、ある種芸術性を感じるものがあります。
サイズ、カラー、価格
サイズは上画像のようになっています。
カラーは、ウォルナットにダークグレーのペーパーコード
ナチュラルにベージュのペーパーコードの2色です。
価格は、税込、送料無料の16,800円です。
スティールならではの美しい曲線に木質感を極めたヒートトランスファー加工、その雰囲気、ペーパーコードの高級感、曲線による座り心地、是非NOCE各店にてお確かめいただければと思います。
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