一枚板のダイニングテーブルを突板価格で
無垢材のダイニングテーブルという言葉は馴染みがありますが、一枚板となると「かなり高額」となるため、高級家具専門店や一枚板にこだわる専門店でしか見ることができません。
僕自身、コストから考えても「販売は無垢材が限度だ」と思っていたので、バイイングのリストから常に除外していました。
そんな頃、ある家具店に「向学のため」出向いたところ、一枚板のダイニングテーブルを見て、「現在のインテリアにも十分通用するか、むしろ究極かも」と思っていました。
そしてこの春、「一枚板を突板価格で」とのキャッチを掲げるメーカーに出会い、思い切ってバイイングしました。
<入荷までのプロセス>
買い付けをして手付けも支払いましたが、相手がブローカーと言う事もあり、かなり不安でした。
契約にサインし、送金を終えたあとに「条件変更」を言ってきたのです。
そのブローカーどこの国?とは言えませんが、ヨーロッパの主要な国のひとつです。
そのため、「なんとなく信用してしまうのが情けない」です。
その後、何度と無くメールの交換をしましたが、意思疎通が難しく「これムリ」と諦めていたところ、「出荷の準備が整った」とのメールが入ったのです。
船会社にもブッキングが入り、テーブルの到着は確実となりました。
一枚板、いっちまい板だ・・・・ランランランです。
とりあえず、コンテナが東京港に入港し、所定の通関を終え、倉庫に着きました。
「開けてびっくり玉手箱」なんて余裕はなしです。
簡素な紙に包まれ、そのうえ汚れもありでした。
しかも、厚さ10cmに160cmの長さの一枚板、ついでに脚も一枚板です。
とにかく重い。
配達便ではムリそうなレベルでした。
お手上げです。
そこで先週ブログで取り上げたように、「僕が、とにかく倉庫から持ち出して実物を確かめなくては」と自ら運んでとりあえずNOCE SCONTOに展示したわけです。
<一枚板の魅力と迫力>
やはり、一枚板です。
迫力が違います。
一枚板と言えば、杉材を使った座卓を連想し、日本家屋をイメージしてしまいそうですが、今回のテーブルにその要素はありません。
独特な質感と風合いがあります。
木の種類は、スアールかと思います。
南方の木材で木目の美しさと硬質である事から、彫刻などによく使われています。
今回のテーブルは、贅沢に脚も一枚板になっています。少し斜めに外に開く板状の脚は、ヌキで左右にくさびを打って留める極シンプルな構造になっています。
脚の厚さも十分あるため、迫力十分です。
これだけ木をふんだんに使っているのは、NOCEの商品ではこれだけでしょう。
<もうひとつのダイニングテーブルはデザイン重視>
今回の一枚板テーブルと同じメーカーで、もう少しデザインに特化したダイニングテーブルも入荷しています。
天板真中には、小枝を輪切りにしたものが敷き詰められ、それを2枚の単版無垢材が挟む
ひと際目立つデザインになっています。
左右の単版は張り合わせではないため、大変美しい木目が見えます。
天板の「小枝の輪切り」は細かく配置され、これ自体がオブジェに見えます。
因みに、このテーブルは「コイン」と命名されているのもこの「輪切り」からでしょう。
テーブルの脚も天板と同じデザインです。
<インテリア>
インテリアの観点から、このダイニングテーブルのインパクトがあまりにも強いため、これというものがありません。
このテーブルが主体のインテリアを考えた方がよさそうです。
例えばブルックリンなら、アイアンフレームのSDC516、505?1、513?1、546が合うかと思います。
ナチュラルなら、チェアもナチュラルで揃えた方が無難でしょう。
コインテーブルは、モダンでも十分使えそうです。
<驚愕のプライス>
さて価格ですが、なんとどちらも88,000円税込と、触れ込み通り「一枚板を突板価格」を期待通りで裏切りません。
通常なら天板だけで20万、脚をつけて30万でも十分安いかと思います。
こちらは、原木で「一本一本」木目や形が異なるため現品販売となっています。
現在は下北沢SCONTOのみの展示となります。
風合いやデザイン、是非実物をご確認いただければと思います。
今週末は、月曜日のクリスマスイブの休日を含め3連休です。
年々、クリスマス色が薄くなって、今年はさらに去年より薄く感じます。
ただ、寒さは例年を上回り「クリスマス寒波」となるそうで、このフレーズだけがクリスマスを感じさせるのでしょうか。
さて、もう今年もあと10日を切りました。
今年の冬は、例年より寒くなるそうです。
3連休とクリスマスイブの今週末、NOCEのある地域のお天気ですが、土日は、札幌、関東、名古屋、大阪、広島は、晴れ間もあるものの曇りや雨または雪とあまりスッキリせず、クリスマスイブの月曜日は、新潟、仙台、札幌を除いて恵まれるそうです。
クリスマスのご予定は如何でしょうか。
僕は、とりあえず「何もなし」ですが、街が一番輝く時間、表参道のイルミネーションにでも出掛けようかと思っています。
週末お出掛けの際には、是非NOCEにお立ち寄りいただければと、全国スタッフ一同、お客様のご来店を心よりお待ち申し上げております。