NOCEオリジナル食器棚SCHEMEに新しいバージョン
NOCEのオリジナルとして、唯一日本の家具メーカーに製作をお願いしているキッチン回りのボードのひとつです。
日本独自の生活習慣から海外で食器棚を作ると、なかなか趣旨が伝わらず商品として完成するまで時間がかかる上、コストも高くつくのです。
又、完成しても妥協した部分が多く、見た目や素材感はグッドでも使い勝手の問題や、扉や引き出しなどの「たてつけが悪く」と、思うような仕上がりになりませんでした。
そんな頃、日本のメーカーさんから「オリジナルを作らないか」とオファーがあって、作ることになりました。
<デザイン、コンセプト>
さて、機能性重視の食器棚・・・。
ヨーロッパでは、食器棚の風習はありません。
大航海時代に富豪たちが中国から買ってきた景徳鎮(食器)を見せるために作った棚、これがカップボードとして一般的になりました。
因みに、磁器の名称を英語で「チャイナ」と呼ぶ語源はここにあります。
そして日本の食器棚の原点は、江戸時代に水屋(みずや、正確には、水屋箪笥、みずやたんす)と呼ばれる茶器など収納するための「たんす」を水屋(台所)に置くことから生まれたものとされています。
見せるためのカップボードに対して、収納が目的である食器棚とは原点が全く異なっているわけです。
いざ、自分で線を引っ張ると「直線主体だから簡単」ではありません。
それぞれ、ドア、引き出しなど機能性を考えるとかなり難しい・・・。
あまり機能ばかり追及すると、いわゆる「ダサい」食器棚になってしまうのです。
そして重要な要素が、黄金比率なのです。
棚や引き出し、真中のスペースなど「気持ちいい割合」があり、メーカーのマシンにより限られた高さと幅があるため、その中で割り振りを考えていかなくてはなりません。
割合が決まったところで、「普通の食器棚ではないインパクト」を与えるため、カラーリングを斬新なものにしました。
これが現行の「スキーム」なのです。
やはり、収納もインパクトもありますが、もう少し「控えめなダイニングのインテリアの引き立て役になれないか」と今回のリニューアルとなりました。
<機能性とカラー>
素材を、グリーンの鏡面シートから木目調シートに変更しました。
紙に近い素材ですが、つやが落としてあり、本物と遜色ない仕上げになっています。
向かって左側の引き出しは3段で、収納するものに合わせられるように、深さをそれぞれ別にしてあります。
真中とその下のスペースには、電源がとれるようにコンセントが付いています。
トースターやレンジ、ミキサーなど電気系キッチンがジェットには最適です。
ここは、すみません、デザインと構造上の問題で、引き出してはなく「ひらき」になっています。
これぞ、ジャパニースとも言える「炊飯器ジャー」のスライド棚です。
当初、僕は納得できませんでしたが、メーカーさんから「これがないと、日本では売れない」と言われてしぶしぶ付けました。
多分、これもロングセラーの要素になっているかと思います。
上の棚は、向かって左が扉2つ分のスペース、右が1つ分になっていて、
可動させるための穴が施されています。
フルオープンは、このようになります。
<インテリア、サイズ、カラー、価格>
インテリアの観点ですが、クセがなくなった分、しっかり脇役となってるため、カフェ、ナチュラルからシンプル、ブルックリンとほぼ万能に対応しそうです。
サイズは、このようになっています。
カラーは、オークとウォルナット、現行のグリーンの3色になっています。
価格は、現行モデルと同じ69,980円(税込)です。
リニューアルで扱いやすくなったスキーム、是非実物をNOCE各店にてお確かめいただければと思います。
今週は、初夏を通り過ぎ、猛暑となった日もありました。
今日は、曇って凌ぎやすくなっています。
先日、下北沢の空には爆音のヘリコプターが大きな円を描いて飛んでいました。
大統領の護衛です。
貿易戦争は、中国の家具メーカーにも影響がでそうです。
ベトナムなど家具製造国に注文が殺到しパニックになっているということは、中国家具にも当然打撃となるからです。
6月最初の今週末、NOCEのある地域のお天気ですが、土曜日は全地域で恵まれるそうですが、日曜日は名古屋以西でぐずついてしまうそうです。
初夏薫る6月、お出掛けの際には是非NOCEにお立ち寄りいただければと、全国スタッフ一同、お客様のご来店を心よりお待ち申し上げております。